2022年度BI認定試験 受験してみた

2022年度バイオインフォマティクス技術者認定試験を受験し、無事合格しました。
備忘録として受験体験記を残します。お役に立てれば幸いです。

2022年度試験概要

バイオインフォマティクス技術者認定試験とは、日本バイオインフォマティクス学会(JSBi)が主催する民間資格試験です。

受験料は5,500円(税込)CBT方式で実施され、全国のテストセンターが受験会場となりました。

試験期間2022.11.12〜2022.12.04
申込期間2022.09.01〜2022.12.01
合格発表2022.12.21  12:00

その他、試験の詳しい情報はこちらをご覧ください。

受験感想

実際にバイオインフォマティクス技術者認定試験を受験して感じたことを率直に書き連ねていきます。
試験問題は非公開をなっているので、公平性を保つため記載しません。

CBT方式

CBT方式とは、PCのモニターに問題が出題され、マウスで解答の選択肢をクリックする試験です。
解答状況や試験時間はモニター上で確認できます。
会場では受験に必要なID・PW情報A4用紙ボールペンが渡され、試験終了後にすべて回収されます。
問題の流出・不正行為を防ぐため、マスクの内側も確認されました。

私は学生時代にCBT方式の試験を何度か経験したことがあるので抵抗はありませんでした。
しかし、人によっては不慣れだったり、試験中に他の試験の受験者が出入りするため、気が散って十分にパフォーマンスを発揮できない可能性もあります。
試験会場によっては耳栓の支給もあるそうです。

出題はランダムではなく、分野ごとにまとまっていました。

問題の可読性

これはCBTにおける永遠の課題です。
問題によっては画像データで出題されていたため、可読性に乏しいものがありました。
一部の図がカラーで出題されていたのはCBTの恩恵でしたが、タンパク質の立体構造が緑一色で見にくかったです。

ちなみに、解答に支障をきたすほど見にくい訳ではないです。
個人的にはCBTの利点をもっと生かしてほしいと思いました。

解答する時間配分

60問を120分、単純計算で2分/問です。
初学者や自信のない方は戦略的に解く必要があります。
分かる問題は数十秒以内に解答し、考え込みそうな問題は後回しにした方が良いと感じました。

私の場合は計算問題で時間をロスしてしまい、見直す時間がありませんでした。

過去問の重要性

どの試験にも言えることですが、過去問は大事です。
過去問から試験の傾向や難易度を知ることができ、試験対策がしやすくなります。
過去問の暗記だけでは合格できないので、正答に至る理由を深掘りして知識をつける必要があります。

試験対策

主にJSBi学会公式参考書「バイオインフォマティクス入門」過去問で対策しました。
受験者のバックグラウンド次第では、対策は不要かもしれません。

私は一部の生物分野の知識を薬剤師国家試験対策で使った参考書で補完しました。
勉強時間は2~3か月ほどでした。
まとまった勉強時間が取れず、参考書3周と過去問5年分で試験に挑みましたが、過去問をもっと解けばよかった…と後悔しています。

難易度

2022年度試験の難易度は例年通りでした。
近年は合格率、得点率が安定しており、質の高い試験問題となっている印象です。

試験結果

試験終了後、分野別の正答率を確認することができます。
会場によってはスコアレポートの持ち帰りが可能です。

全体の正答率が60%以上であれば、例年の合格ラインです。
合格基準は毎年変動するので、可能な限り点数は取っておきたいところです。
7~8割以上取れば合格発表まで穏やかに過ごせると思います。

まとめ

以上、2022年度バイオインフォマティクス技術者認定試験を受験した感想です。
バイオインフォマティクスは今後更なる発展が見込まれる分野でありながら、人材が少ないという課題があります。
合格者にはJSBiから特典が贈られます。
自身のスキルアップや力試しとして受験してみてはいかがでしょうか。

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